第1章: 妊娠がわかったとき
2025年の夏、いつもより少し体調が違うことに妻が気づきました。看護師としての経験から「もしかして」という直感が働いたのです。
ドラッグストアで手にした妊娠検査薬。結果が出るまでのわずか数分間が、人生で最も長い数分間に感じられました。現れた二本のライン。その瞬間、ふたりの世界が大きく変わりました。
喜びと不安のあいだで
Section titled “喜びと不安のあいだで”嬉しさと同時に、大きな不安も押し寄せてきました。「ちゃんと親になれるだろうか」「健康に育ってくれるだろうか」。その不安は、親になる誰もが通る道だと、後になって知りました。
妻は看護師としての知識を活かしながらも、「患者さんとしての妊婦」になることへの戸惑いがありました。夫は、自分に何ができるのかを必死に考え始めました。
最初の産婦人科受診
Section titled “最初の産婦人科受診”妊娠が判明してから最初にしたことは、産婦人科の予約です。初めてのエコーで小さな心拍を確認できたとき、「本当にここにいるんだ」という実感がようやく湧いてきました。