1歳半〜2歳
1歳半を過ぎたころから、子どもの語彙は驚くほどのスピードで増えていきます。ある日突然、昨日まで言わなかった言葉がぽんぽん出てくる——いわゆる「語彙爆発」です。研究によると、50語程度を獲得した時点で加速が始まるとされています。
同時にやってくるのが「イヤイヤ期」。自分の意志がはっきりしてくる一方で、それを言葉で十分に表現できないもどかしさが、かんしゃくという形で表れます。これは発達上まったく正常なプロセスです。前頭前皮質がまだ未熟なこの時期、感情の制御を求めるのは生物学的に無理があります。
大切なのは、子どもの「イヤ」の奥にある気持ちを想像すること。「靴を履きたくない」のではなく「自分で選びたい」のかもしれません。選択肢を二つ提示する——「赤い靴と青い靴、どっちにする?」——だけで、驚くほどスムーズにいくことがあります。
看護師として多くの親子を見てきた経験からも、この時期に「困った子」ではなく「困っている子」として見る視点が、親子関係の質を大きく左右すると感じています。