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第5章: 新生児との出会い

はじめまして、わたしたちの娘

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生まれたばかりの娘は、体重約3,000g、身長約49cm。小さな手の指は驚くほど細くて、握り返してくる力は思った以上に強いものでした。

看護師として新生児のケアには慣れていたはずの妻も、「自分の子は全然違う。怖いくらい愛おしい」と言っていました。それは、知識では準備できない、本能的な感情だったのだと思います。

産後の入院期間は、母子ともに大切な回復と学びの時間です。

授乳、おむつ替え、沐浴指導。助産師さんに手取り足取り教えていただきながら、少しずつ「親」としての日常が始まりました。特に授乳は、最初からうまくいくわけではなく、妻も何度も試行錯誤を重ねました。

母乳育児は「自然なこと」と思われがちですが、実際には母子ともに学んでいくプロセスです。最初の数日間に分泌される初乳(しょにゅう)は量が少なくても、免疫グロブリンや成長因子が豊富に含まれる、赤ちゃんへの最初の贈り物です。

うまくラッチオン(吸着)できずに苦戦した日々もありましたが、助産師さんの的確な指導と、夫の「大丈夫、少しずつだよ」という言葉に支えられました。

退院の日、チャイルドシートに小さな娘を乗せて家に向かう車の中で、これまでにない緊張感がありました。病院のサポートがない自宅での生活が、いよいよ始まるのです。

でも、玄関のドアを開けて準備しておいた部屋に娘を寝かせたとき、不思議と安心感が広がりました。ここが、この子の「おうち」になるのだと。