1歳〜1歳半
よちよち歩きが安定してくると、子どもの世界は一気に広がります。ハイハイでは届かなかった棚の上、開けられなかった引き出し——すべてが探索の対象になります。
歩行の確立は単なる運動発達ではなく、認知の大きな転換点です。両手が自由になることで、ものを持ちながら移動できるようになり、「あっちにあるものを、こっちに持ってくる」という計画的な行動が生まれます。研究では、歩行開始後に親子のコミュニケーション量が増加することが示されています。子どもが何かを見つけて持ってくる、指さして教える——こうしたやりとりが言語発達の土台にもなっていきます。
沖縄の実家に帰省したとき、娘が庭の芝生を裸足で歩き回る姿を見て、足裏からの感覚刺激の大切さを実感しました。舗装された道とは違う、自然の中での歩行体験も意識して取り入れたいものです。転んでも、すぐに手を出さず見守る——その数秒の「待ち」が、子どもの自信を育てます。